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手作り言葉辞典について

手作り言葉辞典では、ユーザーが疑問に思って検索してきそうな言葉の を載せています。 検索して調べてきそうな言葉とは、ここでは「ことわざ」「慣用句」「四字熟語」「故事成語」の4つになります。 それぞれの意味は下記の通りです。 古くから言い伝えられてきた、教訓または風刺の意味を含んだ短い言葉。生活体験から きた社会常識を示すものが多い。 二語以上の単語が結合して、それ全体である特定の意味を表すもの。 漢字4字で構成される熟語。 故事をもとにしてできた言葉。特に、中国の故事からできた語。

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濡れ鼠

【漢字】濡れ鼠 【読み】ぬれねずみ 【意味】服を着たままずぶ濡れになること。 【例文1】子どもたちが楽しそうに濡れ鼠で、川で水遊びしている。 【例文2】暑くなり濡れ鼠で川に入る。 【例文3】水鉄砲遊びで濡れ鼠だ。 「濡れ鼠」とは「水に濡れた鼠のことで、転じて衣服を着たまま全身がずぶぬれになっている様子」を表します。鼠で思いだすのは鼠算です。鼠算は和算という日本古来の算数での問題のひとつで、「親鼠から子鼠が何日間で何匹生まれました。いついつまでに何匹増えるでしょう」という問題です。これの難しいところは、親鼠が一回だけ子鼠を繁殖するのではなく、親鼠が繁殖して子鼠をまた産んでいる間に、先に生まれた子鼠が繁殖時期を迎え、また子鼠が生まれと延々と子鼠が生まれていくのを計算するわけです。考えただけでも、天文学的数字になるのではないかと、頭がクラクラしてきます。実際には天敵やネズミ捕り、ホウ酸団子もあり、増えるだけではないのですが、算数の概念を教えるには良い問題ですよね。和算にはこのほかにも、子どもが興味を持ちそうな名前のついた問題がいろいろあります。有名なのは鶴亀算です。そのほかに旅人算、カラス算、嫁入り、流水算、小町算、俵杉算、油わけ算、盗人、方陣、円陣、円、三角形などです。明治5年に明治政府が学制が発布すると同時に、諸外国に追いつくようにと和算が廃止され、専ら洋算を用いるようにと通達が出され、和算は珠算だけを残して教えなくなりました。今解こうとしても難しい問題もありますから、和算を考えた人たちはよほど頭脳明晰だったのだなと思います。鼠つながりの話でした。

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濡れ手で粟

【漢字】濡れ手で粟 【読み】ぬれてであわ 【意味】濡れた手で粟を掴むとたくさんくっ付いて採れることから、苦労しないで簡単に利益を得ること。 【例文1】お金持ちの男性と結婚して濡れ手で粟。 【例文2】専業主婦でいられるのは濡れ手で粟で夫のお蔭である。 【例文3】濡れ手で粟の楽な生活を得る。 濡れ手で粟とは濡れた手でを掴むとたくさん栗の実がくっついてとれるから、簡単に利益を得られることを言います。 羨ましい限りですよね。 まあそういう自分もプチ濡れ手で粟のような生活をしています。 両親は共働きで何不自由なく育てられました。周りが持っているものは全て手に入れています。高校生の時に意中の彼から告白され付き合いを始めました。楽しく過ごしていましたが、1年後、遠距離恋愛が無理でお別れしました。 受験に専念して見事合格すると、気になる方から遊びに行かないかと誘いを受けました。グループ交際から始ってその中の一人の彼と付き合うことになり、 大学を卒業するまで旅行に行ったり、記念日ディナーをいただきました。 彼も私も就職が決まって仕事に恋愛に楽しみました。彼の転勤が決まったのと同時にプロポーズを受けました。私は嬉しくて将来安泰の彼についていく事にしました。結婚して1年目は社宅ですが、子どもにも恵まれ2年が経ち3年が経ち手狭になるので今マイホーム計画中です。 「濡れ手で粟(あわ)」、それからまったく同じ音で「濡れ手で泡」というふたつの言葉を聞いたことがあるでしょうか。どちらも一度は使われているところを目にしたり、あるいは耳にしたことがあるのではないかと思いますが、実は「濡れ手で泡」というのは、正しいことばではありません。正しいことわざは「濡れ手で粟」の方だけだということは、ご存知でしょうか? そもそも「濡れ手で粟」ということわざは、言葉の通りに濡れた手で、粟という穀物をつかむと、しっかり握りこもうとしなくても、水にくっつくようなかたちで、たくさんの粟を手に取ることができる、ということから転じたことばです。「苦労をせず、かんたんにたくさんの利益を得ること、儲けを出すこと」という意味になります。 一方で、「濡れ手で泡」ということばを、「濡れ手で粟」から転じて、濡れた手でいくら泡をたくさんつかんだとしても、泡はすぐに消えてしまうので、努力しても実りがないことを指している、という人もいます。あるいは単純に、「粟」を「泡」だと思い込んで覚えている人も多いかもしれませんね。 ですが、「泡」という漢字を使うのはそもそも誤用ですので、間違って使ってしまわないようにしましょう。

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濡れ衣を着せられる

【漢字】濡れ衣を着せられる 【読み】ぬれぎぬをきせられる 【意味】自分は悪い事などしていないのに、犯人扱いされたり、悪い噂を立てられる。 【例文1】万引きした者の隣にいたばかりに、自分まで濡れ衣を着せられそうになった。 【例文2】隣のデスクの同僚が書類がなくなったと騒ぎ、濡れ衣を着せられる。 【例文3】全身黒ずくめの格好で不審者だと濡れ衣を着せられる。 濡れ衣を着せられるとはやってもいない悪事の罪を着せられることです。 濡れ衣を着せられらたら、たまったもんじゃありませんよね。 サスペンスを見ていると冤罪のドラマがあって本当にこんな事が起こるのだろうかと思いますが、実際に何年も無実の人が何年ぶりに釈放されたというニュースが報道されるとよかったですねという思いよりもこんな事があっていいのか!と憤りを感じます。特に痴漢の証明は難しいらしく、自分の身を守るためには女性の近くには立たないことが基本の事、両手がふさがっている事をアピールするなどだそうです。 先日、本屋さんで立ち読みをしていました。そこへ高校生らしき子ども達が5人入ってきました。しばらく立ち読みしていましたが、うち1人が座り込み、周りを取り囲むような体制を取り始めました。あやしいな・・と思いながら様子をうかがっていたら案の定写真集みたいな感じの本を手に取りリュックサックの中に詰め込み何事もなかったかのように店を出たその瞬間・・!店内から「君たち!待ちなさい」と見つかりました。5人のうち4人は「僕は知りませんでした」と次々に他の学生に濡れ衣を着せていました。きっとやらされたんだなと思いましたが、犯罪は犯罪です。反省してください。

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盗人の昼寝

【漢字】盗人の昼寝 【読み】ぬすびとのひるね 【意味】盗人が昼寝しているのは夜行動するために備えているのであって、何をするにも思惑があるという意味。 【例文1】あの彼がご飯をおごるなんて盗人の昼寝ではないかしら・・と警戒する。 【例文2】彼氏が急に優しくするのは盗人の昼寝に違いない。 【例文3】恐妻家の妻が優しいのは盗人の昼寝だと疑う。 「盗人の昼寝」あまり耳慣れない言葉かもしれません。盗人という単語が使われた慣用句の中なら「盗人猛々しい」や「盗人の逆恨み」の方が目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。どちらにしろ登場人物からしていい意味で使われるものではないことはわかります。何の理由もなく昼寝をしているように見えるが、夜盗みを働くために備えているという意味です。要は、何も考えてないように見えるが、悪事を企んでいるということですね。もちろん悪事とありますから良い意味では使われません。何か考えがあって黙している人には容易に使えないので注意が必要です。最初、私は盗人はぬすっとと呼んでいましたが、ぬすびと、ぬすっとどちらの読みでもいいそうです。 盗人の昼寝が世に触れ回ったのは江戸幕府第3代将軍、徳川家光が治めていた時代に刊行された毛吹草という本に記載されたためです。当時は「ぬすびとのひるねもあてがある」と記載されたとか。ちなみに盗人猛々しいは、悪事を働いたにも関わらず平然とし、悪事が露見しても居直っているさまです。盗人の逆恨みは読んで字の如く、自分の働いた悪事を棚に上げ他人を恨むことですね。どちらにしろ盗人とつく言葉で指されないよう行いには気をつけたいものです。

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